目次
この記事について
当記事では、Linuxとは?・Linuxコマンドとは?・勉強すべきLinuxコマンドとは?といった疑問を解消していきます。
対象読者
● Linuxコマンド初学者
● Linuxが何なのかいまいちよく分からない人
● Linuxコマンドを勉強したいが何から学べば良いか分からない人
要点
● Linux = OSの一種
● Linuxコマンド = Linuxに指示を出すもの
● 学習すべき基本的なLinuxコマンドは以下記載の10~20程度(目的によって差異あり)
Linuxとは?
LinuxとはOSの一種です。OSとはOperating Systemの事であり、パソコンなどの機器を利用するユーザーからの指示を処理するための基本動作を担当します。
具体的なOSの役割としてはファイルの管理、メモリ管理、プロセス管理等です。
OSが動作する例としては、新規のファイルの作成などがあります。
このような基本的な動作をハンドリングするのがLinuxの役目となります。
Linuxコマンドとは?
LinuxコマンドとはOSの一種であるLinuxに対して指示を出すためのものです。先ほどの話を踏まえると、基本動作の実行を指示するため命令と言えます。
Linuxコマンドでは、普段私たちが画面上で行っている命令を文字ベースで命令を行う事が出来ます。
イメージを沸かせるために、ファイルを作成する命令を出す事を例に挙げて解説します。
(前述の通り、ファイルの管理はOSの役割です。つまりファイルの作成についてもOSが動作するためここで例示します。)
画面上での命令と文字ベースでの命令を比較してみましょう。
普段私たちが画面上でファイルを作成しようとすると以下のようにデスクトップ上で右クリック→新規作成の手順で新規ファイルを作成します。
対してLinuxコマンドは、以下のように文字ベースで命令を出します。
Linuxコマンドとは文字ベースでコンピューターに指示を出すもので、ファイルを作成や編集、その他様々な命令を実行できると嚙み砕いて覚えておいてください。
いつLinuxコマンドを利用する?
画面上でも同じような指示を出せるなら画面で実行すれば良いのでは?と思った方もいるかもしれません。ただ、Linuxコマンドを利用しなければいけない局面は様々あります。
私の経験から3つほどピックアップさせて頂くと、
① リモートコンピューターを利用する時(クラウドサービス利用時など)
② バッチジョブを組み立てるとき
③ アプリケーションの作成準備や実行を行う時
以上のタイミングで利用するケースが多いです。順番に説明していきます。
リモートコンピューターを利用する時(クラウドサービス利用時など)
こちらを理解する為に、まずリモートコンピューターの説明から行います。リモートコンピューターとは自分が使用しているコンピューター(パソコンなど)とは別のコンピューター(パソコンなど)を指します。自分のコンピューターから別のコンピューターに指示をする際にはLinuxコマンドを利用する必要があります。
驚く方もいるかもしれませんが、実は自分のコンピューターから別のコンピューターを動かす事が可能なのです。前述の通りこちらもLinuxコマンドで実現が出来ます。
こちらの記事では深く説明しませんが、クラウドとは近年需要が急増している技術で、簡単に言うとITリソースを貸し出すサービスです。勿論貸し出されたITリソースは手元には無いので、Linuxコマンドで通信を行い指示を出す必要があります。
バッチジョブを組み立てるとき
こちらも理解を深めるためにまずバッチジョブについて説明します。バッチジョブとは事前にファイルなどの定義に基づいて半自動的にタスクを実行する処理の事です。システムの定常処理を自動化する際などに利用されます。
通常バッチジョブはLinuxコマンドなどが記載されたファイルを基に実行するので、このケースでもよく利用されます。
アプリケーションの作成準備や実行を行う時
アプリケーションはプログラミング言語を利用したコードを記載しただけで動作するわけではありません。記載したコードを実行する指示をする必要があります。コード実行を行う際にもLinuxコマンドを利用します。
学習すべきLinuxコマンドは?
まず初学者が学ぶべきコマンドは以下の辺りです。これらのコマンドはどのような目的でLinuxコマンドを利用するにしても概ね必要となるコマンドです。
以下を理解すればある程度Linuxコマンドを利用して実務が可能になります。
これらのコマンドを理解した後にそれぞれの目的に合わせてコマンドを学習していく事をお勧めします。
- pwdコマンド
- lsコマンド
- cdコマンド
- mkdirコマンド
- touchコマンド
- viコマンド
- catコマンド
- headコマンド
- tailコマンド
- rmコマンド
- mvコマンド
- cpコマンド
- sedコマンド
- findコマンド
- grepコマンド
- wcコマンド
- cutコマンド